現在、一条工務店のグランセゾンで建築計画を進めているいっけい家ですが、当初はi-smartで建築予定でした(請負契約もi-smartで結んでいます)。
ではなぜ途中でグランセゾンに変更したのか。
その理由がこちらです。
一条工務店でご検討の方はぜひ参考にして頂ければと思います。
理由その① 間取りの自由度が増し面積を小さくできる
一番のポイントでした。
予算の兼ね合いもあり、延床面積30坪程度での建築を予定しているいっけい家にとってi-smartの総二階の縛りは希望を全て叶えるのは難しく、非常に悩ましいところでした。
ちなみに当初の間取り希望は
・4LDK(1階に和室、居室は狭くてOK)
・リビングに吹抜け
・収納を必要な個所に必要なだけ(可能であればファミリークローゼット)
これらの要望をもとに作ってもらった間取り図(i-smart)がこちら
一階に和室を入れるとなると15坪程度のスペースでは足りず、どうしても二階に風呂洗面を持ってこざるを得ない。
さらにここに吹抜けもとなると、もはやパズル。
「とにかく頑張って詰め込みました!」という状態でした。
とは言え、希望はほとんど満たしている間取りではあったわけです。
二階の風呂洗面も、それはそれでメリットもあるしいいんじゃないかとも考えていました(皆があまりやっていないというのも、私には逆に魅力的に感じていました・・・)
ただ、どう頑張っても解決できない要素があったんです。
それが、延床面積。
実は根本的なところの希望を満たせていなかったんです。
どう考えても、32坪を下回ることができない・・・。
ちなみに、当時の単価で計算すると、1坪増えるだけで建築価格が70万円ほど増加しますので、予算で言うと140万円ほどの積み増しが必要。
どうしよう・・・。
吹抜けを無くしてしまえばその分スペースが余って面積縮小できるじゃないか。
そう思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも、違うんです。
一条工務店で計画の(もしくは総二階の住宅を建てられた)方はうなずいて頂けると思いますが、総二階の場合、実は吹抜けを上手く使った方が建築費用が押さえられます。
実際私も考えてみたんです。
吹抜けは諦めよう、と。
そして代わりに・・・
・・・・・・・
・・・・・
そうなんです、吹抜けを諦めても居室の広さを変えるぐらいしかできないんです。
むしろ居室を広くすると吹き抜けに比べて単価が上がるのでその分建築費用が嵩んでしまう結果になるのです。
結局は一階に必要なスペースがどれくらいなのかによって決まってしまうんですね。
となると、i-smartで建築計画を立てた場合、私たちの要望を満たすためには最低でも32坪程度必要だということが確定した訳です。
前置きが長くなりましたが、ここで初めて選択肢に上がってきたのがグランセゾンです。
ご存知の通り、グランセゾンは在来工法(軸組)のため総二階の縛りを受けません。
二階を一階より狭くすることが可能になります。
しかし、i-smartより建築単価が少し高くなってしまいます。
ただ、グランセゾンにすることにより延べ床面積を減らすことができれば、i-smartと同じかそれ以下の予算でで家を建てることが可能かもしれない。
自分なりに間取りを考えてみたところ上手くいきそうな感じでした。
また妻は総二階(i-smart)の場合お風呂二階になってしまうのが気がかりだったようで、
乳幼児を抱えて2階のお風呂に連れていくのも骨が折れるし(この時下の子が産まれたばかりでした)、一階で完結できる方が何かと便利なんじゃないかという意見でした。
ということで、一階に風呂洗面を設置できそうなグランセゾンを軸に考えていくことに決めます。
※※
余談ですが、ここまでの流れで担当営業さんはほとんど絡んでません。
「(上記の理由などから)グランセゾンでも検討したいんですがどうでしょう・・・?」とこちらから話をして初めてリアクションがあった感じです。
今考えると、いわゆるデキる営業マンなら初めからグランセゾンという選択肢も提示してくれたんじゃないかなぁ、とか思ったりもします・・・。
私たちを担当してくれている営業さんや設計士さんは割と御用聞きスタイルなところがあるので、その辺りは人によって合う合わないがあるかもしれません。
アンケートなどでよく、ハウスメーカー選びの決め手に「営業マン」があがっているのも見ますが、間違いなく大きな要素ではあると思います(ただ、その辺を契約前に見極めるのは難しいかとも思います・・・)
理由その② 天井高2,650mm
間取りの自由度の補足的な意味合いになりますが、これもグランセゾンへの変更のきっかけになりました。
というのも、そもそも吹抜けを作りたいのは部屋を広く感じさせたいからという理由があってこそ。
その目的を考えたときにこの天井高2,650mmは、解放感とまではいかずとも部屋を広く見せることができるのではないかと思ったわけです。
要は「吹抜けが無くても広く感じるんじゃない?」ということですね。
総二階にする必要もありませんから、吹抜けを無くすことによって費用削減を図り、結果的にi-smartよりも安くなるんじゃないかと。
私たちは最終的にグランセゾンでも吹抜けを採用することにしましたが、当初は吹抜けを無くすことも考えていました。
ちなみにi-smartの天井高は2,400mm、一般的なマンションの部屋と同じ高さです。
理由その③ 性能はi-smartに劣るものの、それでも他社を上回る
おそらく一条工務店で建築を考える方のほとんどがその性能に惚れ込んでのことかと思います。
いっけい家も同様で、一条工務店での建築の決め手となった性能を落としてまでグランセゾンに変える必要は果たしてあるのか。この部分は非常に悩みました。
そもそもの話、私は性能値やスペックというものに弱いです。
これらは高ければ高いほど良い、という考えを持っています。
ただ、この時私が思い返したが約3年前、婚約指輪を購入する際のことです。
とにかくグレードが高いダイヤを選ぼうとする私に対し妻が「正直見た目にはわからないから雰囲気で選びたい」と、純粋に好み(と値段)で選んだ思い出です。
その時と同様にここでもう一度考えたのが、
「そもそも何のために高性能を求めるのか」
そしてそれが
「グランセゾンにすると叶えることができなくなってしまうのか」
ということです。
そして出した結論が
惚れ込んだ性能とは言え全館床暖房を含め快適に生活できれば問題ない。
それよりも間取りなどの要素を重視してバランスのいい家を作ろう。
というものでした。
実際に、グランセゾンの住宅性能はi-smartには劣りはするが、他メーカーのそれと比較すると上回ります。
あと「一条工務店の社員が実際に建てられるのは在来工法の方がやや多い(担当営業さん談)」ということも決め手の一つになったような気がします。
以上の理由により、いっけい家はグランセゾンでの計画に移行することになりました。
ただし、これはあくまで私たちにとってということです。
注文住宅に求めるものや予算は千差万別です。
この話が一つの参考になれば幸いです。
ちなみに、枠組工法(i-シリーズ)から軸組工法(セゾンタイプなど)に変更する際には上棟枠も変更することになりますので、ある程度計画が進んでからの変更はスケジュールに大きく影響を及ぼす可能性がありますので注意が必要です。
私たちが検討していた際は、軸組工法の方が枠が埋まりやすい(人の手による割合が大きいため)ので取り急ぎ軸組で上棟枠を確保してから話を進めていました。